へやのはなし

日記を読むのと同じくらい、人の部屋を見るのも好き。特にその人の本棚なんか、その人の脳みそを覗いてるみたい。自分の本棚をみられるのは、恥しい。生活感があって、すこしごちゃついているのにひとつひとつにその人なりの嗜好があって、なんとなく統一感のあるような、部屋が好き。ごちゃごちゃ考えている人の、ごちゃごちゃな机の周りとか、乱雑なひきだしのなかとか、部屋には秘密がいっぱいある。その人のなんとなくえらんだ雑貨なんかに、好きなものが見えてくる。
好きなものの羅列だけではそれは借り物みたいに思うけど、それがその人のなかで消化されていって、そうして馴染んだ部屋なんか、見ていたいね。