2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

家がいやなら家を出ればいい、親がいやなら親を捨てればいい、なんて、そんな簡単なものじゃないから苦しいのに。

へやのはなし

日記を読むのと同じくらい、人の部屋を見るのも好き。特にその人の本棚なんか、その人の脳みそを覗いてるみたい。自分の本棚をみられるのは、恥しい。生活感があって、すこしごちゃついているのにひとつひとつにその人なりの嗜好があって、なんとなく統一感…

映画の中のじんぶつがきらきら輝くのは、一貫したストーリーの中で生きているから。いくつもの映画の、だいすきなシーンだけをつぎはぎしても、輝かない。たったひとつだけだからひびく。 でもこわい。ひとつのストーリーだけなんてこわい。ひとつもかがやく…

絢子

絢子はいわゆる、地味でおとなしい少女だった。悩みは量が多くてかたい髪の毛と、極度のアガリ症であることで、人とのかかわりがあまり得意ではなく、自分の思ったことを相手に上手に伝えることができなかった。絢子は自分が嘲笑の対象になることにも甘んじ…

いけすかない女がいるのよね。たいして可愛くもないのになんでだかいつもどこかしら男の影をにおわせて、友達もそれなりにいて、趣味のカフェ巡りも充実して、仕事はそれなりにお堅い銀行の事務員で、休日は同期のみんなでのんで、食べて、遊んで、自分のこ…

彼女のだいじなふしあわせ

彼女は、ふしあわせさに縋るようにして毎日を過ごすように見えた。日常的に起こる些細なできごと、ごくありがちなふしあわせさをも、彼女は自身のふしあわせさの糧にした。事実、彼女はあまり運のいい人間でもなかった。ごくありがちなふしあわせな出来事で…

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誰かの日常を覗くことが好きだ。それは昔からの性癖といえるかな。インターネットを始めてから、ずっと誰かの日記を読むのがすきだった。ことばをかくときも、誰かの日常に仮託したものでしかなかったかもしれない。自分に起きることのないものとしてみてい…

すいかのおもい

君が僕を一番好きじゃなくっても、僕が君を一番好きだからいいんだ。 誰も僕を愛さなくても、僕は愛しているからいいんだ。 僕が死んだとき誰も悲しまなくっても、僕は彼が死んだとき心から悲しんだからいいんだ。 誰も僕を忘れてしまっても、僕は忘れないか…

アウトプットのはなし

自分に都合のいいきこえのいい言葉にじぶんをあてはめてばかりいるから自分自身を表現する技術が身につかないんだよ。確かに言ってることは同じでも、自分自身の実感を伴わない言葉はうわすべりするばかりで、中身の浅さを露呈するだけだよ自己主張も自己表…

みせかたのはなし

あけすけなものよりもかくされるほうが魅力があるし感情が剥き出しである純粋で天真爛漫な女の子の下品さったらない 底の浅さが同じでも、はじめから底がみえるよりも、みえないほうがいい。 見えない部分への期待がこわかった、期待に応えられない浅薄な自…

ぽいすてのはなし

平気でその辺にものを捨てたりゴミおきっぱなしにしたりものを盗ったりするひとの道徳観ヤバイそういうひとって事故現場の写真とかふつうにとってついったーとかで事故なうとかつぶやいてそう。一切関わりたくないし死ねって思う 大学の教室で後ろの方の席に…

嫌なはなし

私が初めて人を見下したのが中1のときだったんだけど、教室で昼休みにある男と女と私の3人でしゃべってふざけてて、そのふたりが男女の制服をとっかえっこした。その後掃除の時間になったから私は校舎移動して、掃除おわって戻ったら、担任に呼ばれた。 呼…

煙草のはなし

喫煙者が嫌いなわけじゃないしむしろ煙草吸ってんのかっこいいと思うし仕事がうまくいかないときとか煙草吸って心を落ち着けるのはいいと思うけどそれをコントロールできなくて「煙草すいてえ」とかいって煙草吸えなくてイライラするようなのはだせえと思う …

「弱音をなかなかみせられない私」と「たまにしか弱音を吐かない私」と「あなたにしか弱音をみせられない私」と「普段の明るさのギャップのある私」と「だした弱音もほんの少しで気丈にふるまう私」をすべて演出しているのでそれらを全部くみとってほしいん…

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あおい夜明け、しろいひるの月、あかい夕焼け、こんいろのよる 僕を殺しに春が来る、僕を忘れた夏が来る、僕と恋しに秋が来る、僕に優しい冬が来る