はしれ

感情の発露に戸惑う。真に迫る文章は書けないし泣きながら絵も描けない。胸に響く音楽も奏でられないし誰かをとりこめる美しさも知性も感性も知識もなければ補う努力も熱意も意欲も貪欲さもない。ただなんとなく人並みに本を読み、それなりの知恵をつけ、それでも何のためなのかもわからないまま、忙しさに委ねている。学んでいるかもしれない、本からそれなりに得ているかもしれない、けれどそのままだ。未消化なまま丸呑みしてはどうにもならない苦しさでいっぱいになる。時間が足りない。時間をかけて読み解けば読み解くほどに、時間が足りないんだ。それでも、胸が苦しいんだ。わからないことが増えていくんだ。なにかを受取損ねている気がするんだ。頭がぼんやりしてしまう。前提の知識が足りな過ぎる。独創性も無ければ伝えたい思いもないし思想も持たないで文学的に生きていけるわけないじゃないか。大学生はァいったぁいナァにを学んでいるのか、果たして?憂鬱を美しいととれるのは文学的なバハイのみで。面白いなーって、パタン。本を、閉じるな!
「それを言葉にしてごらん。本をよんで「ああ・・・」って思うんでしょう。それを言葉にしてごらん。構造的に読み取って何を意味しているのか考えてごらん。かんがえたらそれを言葉にしよう。簡単な言葉でもいい。うけとったものを、咀嚼してごらん。そのままだとおいしくないでしょう。すぐにおなかいっぱいになるでしょう?味わってごらん。誠実にむきあってごらん。」


なによりわたしには誠実さが欠けている

このいらいらを理解してくれなくってもいいの、だってみんながもってる 共有している このいらいらをだれかにぶつけたあああい でもそんなことはわたし、しないだけの理性をもつ。いや、理性をとばす、度胸がないだけかあ