ドミノ

私は小学校1年生の時に、低学年対象におこなわれていた、学校が終わった後に家にまっすぐに帰らず学校に残っておやつ食べたりあそんだりするところに通っていた。そこではビデオみたり歌ったり劇やったり物作ったり好き勝手にしてた。わたしがそこではまっていたのはドミノ倒しだった。ひとりひたすら時間いっぱいまで作っていた。途中友達がつくっていたものと合体させてさらに大きいものにしていた。ドミノの数が足りなくなってものたりなくなった。つくったそれを、誰かがぶつかったりとかで全部たおしてしまった。でもそのことになんの不満もかんじなかった。そのあとまたドミノをならべた。自分でつみあげたものを倒すとか、整然としたものを壊すとか、そういう気持ちとかよりもただ、延々とドミノを並べるのが好きだった。それだけだった。誰が倒したってかまわないし、倒されたってかまわなかった。ただドミノを並べるのが好きだっただけ。