あんまりこだわりをみせないのは執着するのが怖いから
執着するのが怖いのはそれを失う時が怖いから
執着するのが怖いのは拒絶されるのが怖いから
失うのと拒絶されるのが怖いっていうのは傷つくことが怖いからで
ちっぽけなプライドが傷つくことをおそれてる
取捨選択していくことで、取捨選択される側にまわることがこわくって
選びとられる可能性を孕んでいたとしても棄てられるのが怖いし選ばれないのが怖いみじめだ
だけど選ばなければ選ばれることもない(それだけの絶対値の魅力がないのだから)
ひとつひとつを選びとって構築した自分を愛してほしいのに
選びとって構築した自分が選ばれなかったらどうしようと思って怖い

あんまりこだわりをみせないことで私のこだわりに価値をもたせる
あんまり人を嫌わない私が嫌うあの子にそれだけの嫌われる要素を含ませたい
あんまり人を好きにならない私が好きになることで「好き」の精度を高めたい
人によく思われたい打算的なクズみたいなプライドがあって
それが私と他人との間を隔てる
クズみたいな膜
付加価値は私の価値?
人は同レベルのひとを好きになるんだってねえ
だってそれって、それってそれって……

背の高い人が、私の後ろに立って、私の持ってるものを、後ろから、かぶさるようにとっていくあの感覚。べつに抱きしめられてるわけじゃなくて、触れてるわけでもなくて、感覚だけの、気配だけの、その感じがたまらなく好きで、頭の後ろで、しゃべられると左耳がぞくぞくするわけで…(いやすきな人がしゃべるからで…)
すきなひとに抱きしめてもらったことがないから好きな人の気配を感じるだけでたまらないなんてなんか悲しいね。すきなひとにぎゅっとされたときの、あの、もう、どうしたってうまらないこころのすきまを、みたすような、ハグを、ハグを、くれ……
すきなひとって、その人と恋人になりたいとかじゃなくて、(結婚してるしね)話してると女子の部分がきちんと反応してくれるひとなのです。かわいいっていってくれるしね。
ちゃんと「すきな人です。この人の恋人になりたいのでがんばります」って言える人が見つかるといいなあ。

いつまでも夢見がちなこと言ってるとそろそろ笑えないよ。
笑ってるよ。