湿度の高い夕方に空の向こうの雲の色が緑になるのを見た。何かを燃やした匂いが辺りを取り巻く。近所の墓場の前を通った時に線香の匂いだと気づいた。「すいかが死んだ」という電話で目を覚ましたのは、朝4時をまわったころだった。電話口で鼻をすする母が…
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